45歳から目指す55歳セミリタイア もっぷるのブログ

セミリタイアを目指す過程と、その中で思ったことを書くブログです

持家と賃貸問題2 家を買う時のお金について

 こんにちは!もっぷるです。

 

45歳からスタートして55歳でセミリタイア(遅めのFIRE)を目指しています。

 

前のブログでは、持家って本当に損なの?という疑問について書きました。私が目にする発信者はほとんどの人が賃貸を推奨しているけれど、古家や古い倉庫から家賃収入を得ている経験から、家を所有するのがメリットになる場合もあるのではないかというのが私の考えです。

 

とはいっても本当にケースバイケースで、貸している物件で思いがけず多額の修理代が発生したり、貸すにも売るにも需要のない土地の固定資産税を払い続けていたりと、デメリットも体験しているので、それを踏まえて書いていきたいと思います。

 

 まずクリアしなければならないお金の事。私の実体験として、夫の親が少ない頭金で70代後半までローンを組んで家を建てたために、そのローンを背負わされて今も払い続けている経験から、頭金を貯める能力のない人は家は買わないほうが良いと思います。夫の両親の場合、ローンが終わる前に母は他界して、父は病気で障がいが残り、施設に入っています。今の団信保険には高度障害になった場合にもローンの支払いが終了するタイプがあるようなのですが、我が家の場合は父が死亡した場合のみの保険だったので、車いす生活になって収入がなくなってもローンは残りました。

 

ちなみに私の両親は退職までに貯めた自己資金で一括払いで老後を過ごすための家を建てました。もともと住んでいた家は事務所として貸し出して家賃収入を得ています。こんな風に書くと夫の親だけを悪く言っているように聞こえるかもしれませんが、事実なので仕方ありません。

 

若い方でも、頭金をしっかり貯められる人でなければ、家は買わない方がよいと思います。今回のコロナショックでも失業したり、収入が減少してしまった方がたくさんいますし、私自身もリーマンショックで職を失ったことのある一人です。リーマンショックのニュースを聞いてもアメリカで大変なことがあったんだなーと自分に関係あることとは思ってもみなかったのに、派遣切りを宣告された時の悔しさは今でも覚えています。たとえ若くても、経済危機やケガ、病気などでローンが払えない状況に陥る可能性はありますから、頭金プラス1年は、働けなくても生活できる生活防衛資金を貯めてから購入を検討することをお勧めします。

 

ちなみに生活防衛資金が1年分くらいという理由は、失業の場合は失業手当があるのでその受給期間プラス1年も猶予があれば、再就職は十分できると考えるからです。。また、病気やケガの場合でも、会社員なら傷病手当金がありますし、プラス1年分の自己資金があればそれまでにたいてい職場復帰できると思います。経営者の方や、養う家族のいる方は収入保障の保険なども検討されるとよいと思います。

 

一番心配なのは、治療に時間のかかる精神疾患や、後遺症などで長期間働けなくなって貯蓄が底をついてしまう場合です。いくら心配だからといって、何年分もの生活費を予備費として貯めるのは現実的ではありません。どうしても足りなくなった場合は生活保護を申請することになります。生活保護を受けるからと言って、必ずしも家や車を手放さなければならないわけではなく、生活を維持するのに必要と認められれば、持家を手放さなくても保護を受けられる場合もあるので、その時は役所で相談してみましょう。

 

とにかく家を建てたいと思ったらまずは頭金です。そのお金を貯めている過程で、本当に自分が住みたい家はどんな家なのか、ずっとその場所に住み続けることができるのかじっくり考えると良いと思います。考えた結果、賃貸で自由に場所や間取りを選んで住み替えていくほうが合っていると思えば、それはそれで良いのですから。