55歳で遅めのFIREでも良いと思っています

こんにちは。もっぷるです。

45歳からスタートして55歳で早期リタイア（遅めのFIRE）を目指しています。

収入と支出を最適化して、定年を待たずに経済的自由を手に入れようとするFIREという考えですが、今は書籍やSNSなどでいろいろな方が発信しています。私も様々なSNSで他の方の発信を見て参考にさせてもらっているのですが、そういう発信をしている方に対して、コメント欄やリツイートなどで、否定的な意見を見かけることがあります。

私自身も、FIREを目指しながらもぼんやり考えてしまうのは、ただでさえ少子高齢化で若い労働力が少なくなっていく中で、今の若い世代の人たちが30代40代までに資産を貯めてFIREを達成していく一方で、金融知識に乏しい人が多く、資産を貯めることができなかった多くの40代50代の人たちが、一生働き続けなければならないという不安の中にいることを考えると、私たちの年代は本当にロストジェネレーションだなとため息が出ます。

自分よりも年下や同年代の方がFIREを達成されているのを見ると、私ももっと早く気づいて行動しておけば良かったと悔しく思うこともありますが、でもそう考えた後に必ず思うことがあります。

支出を最適化するとか、ミニマリストとかいう考え方を知らなかったからこそできたこともたくさんあったと思うのです。自分のしたいように結婚式をして新婚旅行に行ったこと。わざわざ新幹線に乗って行って、銀座に立ち並ぶ宝飾店を歩き回って婚約指輪を買ってもらったこと。新婚時代は新築ピカピカの2LDKで暮らして、結婚するのにそれまで貯めた貯金をほとんど使ってしまいました。

夫とも、友達とも何度も海外旅行に行ったし、背伸びして高級ホテルに泊まって高級レストランで食事をしたり、身の丈に合わないブランド品も買ったし、ファッションや遊びにたくさんのお金を使いました。

節約という観点からすると本当におバカな20代30代を過ごしてきたと思います。早期リタイアやFIREを考えていたらしなかったであろうことばかりですが、私はして良かったと思います。若いころに弾丸日程で行った海外旅行は今でもたまに思い出してわくわくするし、その場所をテレビや雑誌で見る度に、夫と「ここ行ったねー。素敵だったねー。」と何度も話して笑いあうことができます。

若いうちに体験したからこそ、めいっぱい緊張して、ドキドキして、感動することができたことがたくさんあるから、もう使ってしまったお金は浪費だったかもしれないけれど、かけがえのない経験を買うことができた投資でもあると思います。

今は本当に欲しいものを少しだけ買うし、昔ほどどうしても欲しいと思うものも出てこなくなりました。それよりも早く資産を貯めて、夫と自由な時間を過ごしたい。やりたい仕事だけをのんびりやっていきたいという気持ちのほうが強くなりました。

私たち２人が一番価値を置いているのは、家族と猫たちを幸せにすることと、旅行と食事を楽しむことなので、今も予算を決めて40代だから楽しめる体験をするようにしています。それ以外の時間はしっかり働いて、収入と支出の最適化を実行しています。私たち夫婦にとっては45歳からスタートで55歳に早期リタイア（遅めのFIRE）を目指すのがちょうど良かったと思って進んでいこうと思います。