45歳から目指す55歳セミリタイア もっぷるのブログ

セミリタイアを目指す過程と、その中で思ったことを書くブログです

親の借金4,000万を毎月65万ずつ返済していました

こんにちは。もっぷるです。

 

夫婦で45歳からスタートして55歳で早期リタイア(遅めのFIRE)を目指しています。

 

今日は、私がFIREの考え方に強くひかれたきっかけとなったうちの一つのことについて書きたいと思います。ざっくりいうと夫の両親が借りていた借金を返しながら貯金をしている経験から、私たちは両親のように最後まで働きづめで、借金の心配をしながら生きるのは嫌だし、最後まで周りに迷惑をかけて死ぬのは嫌だと思ったからです。

 

私たち夫婦は、夫の両親から引き継いだ仕事をしています。夫の両親はお見合い結婚してすぐに二人で自営業を始めたそうです。最初の数年こそ売り上げが少なくてたいへんだったようですが、高度経済成長の時期だったこともあって、売上は順調に伸びて、家も車も身の丈以上、身に着けるものは全て高級品というように、なんでも好きなように買えるようになっていきました。経済は良くなる一方だった時代、毎年収入が増えていたのだから無理もなかったのかもしれません。

 

お金の管理は全て夫の母がしていたので、夫は自分がもらうお給料以外のことはほとんどタッチしておらず、夫の父も全く把握していなかったようです。夫の母が他界して、私が事務とお金の管理を任されるようになった時点で、借金は4000万円以上ありました。毎月の返済は約65万円で、会社員時代月給が手取りで20万円も行かなかった私にとってはとんでもない大金でした。

 

返済の内訳は自動車ローンが21万円、住宅ローンが16万円、その他運転資金として借りてもう何に使ったのかわからない返済が28万円。貯金はほとんどなく、とにかく毎月返済が60万以上。本当に払っていけるのか途方にくれました。

 

夫は高校卒業からずっと貯めていたお金があるので、いざとなったらそれで返せると考えていたようでしたが、夫があると思っていた2,000万円以上の貯金は、すでに両親に使い込まれており0円でした。そのことが一番かわいそうで、本当に気の毒でした。

 

母が他界してすぐ、父も病気で車いす生活になり施設に入ったのを機に、会社の資金繰りや税金について本を読んだり、会社経営をしている友人に聞いたり、税理士さんや社労士さんを紹介してもらい、なんとか借金を返しながら貯金もできる状態までもってくることができました。

 

私がお金の管理をするようになって2年ほどでいくつかの借り入れが終わり、毎月決まった額を貯金できるようになった頃、自営業を法人化して、代表者も父から夫に変更しました。自営業で事業のお金も家計のお金もまぜこぜでどんぶり勘定だったお金の流れがきちんと二つに分けられて、本当に清々しい気持ちでした。

 

両親もめんどうくさがらずに法人化して節税対策をきちんとしていれば、事業のお金と家計のお金を分けて管理できていれば、こんなことにはならなかったのにと思うと、それに気づかずにいい年になるまで親まかせにしていた夫にも腹がたちました。ただただ稼ぐ力だけが強くて、使う力も守る力も弱すぎたことがこの親子の失敗だったのだと思います。

 

夫が18歳から貯めていたと本人は思っていた貯金も母親任せで、きちんと自分で管理しなかった夫の責任ですし、亡くなった母と施設にいる父を責めてももう無駄です。無理やりにでも前を向いてやっていくしかありません。

 

父が倒れた時点で父に自己破産してもらうという選択肢もあったのかもしれませんが、仕事に使う事務所も倉庫も車も父名義のものを使って事業を続ける以上は、全て私たちで返していくしかないと覚悟を決め、事務所と倉庫の家賃を会社から父に支払うことで返済していくことにしました。

 

とんでもない借金を背負わされてしまったけれど、「私は何も悪くないのにひどい目にあった」と泣いて暮らすのは性に合いません。この程度のことで夫と自分の人生をあきらめることはできませんでした。

 

今も住宅ローンは残っていますが、それ以外の自動車ローン4台分とその他の何に使ったのかわからない謎の借り入れは全て返済を終えることができました。こんなスピードで返済ができたのは、毎日きつい仕事を頑張ってくれる夫と、良い仕事とお客様を作ってくれた両親のおかげなので、そのことには感謝しています。

 

この経験から、この商売で稼いで行けると予想ができる5年後までに老後資金を貯めること。同じく5年後までに動ける限りは続けられる事業をもう一つ始めること。そして10年後の55歳には本業の会社は売却または廃業して、早期リタイア(遅めのFIRE)をしようと決意したのでした。

 

毎日きつい仕事を頑張る夫に早く自由な時間をあげたい。今は私の計画に賛成してくれている夫ですが、55歳になっても夫がまだ仕事をしたいのであればもちろん続けても良いし、辞めてのんびりしたかったらそうできる。どちらでも選べるように、着々と準備を続けて行こうと思います。